【整えるという選択 #4】「これがやりたかったんだ」｜OWNER STORY

セラピストという仕事に、本気で向き合ってその道を歩きたい——
そう決めた私は、まずは技術を学ぶ場所を探すところから始めました。

整体、アロマ、エステ、リラクゼーション…
それぞれに魅力はあるものの、どこか「これだ！」という決定打には出会えず、
見学や体験を重ねる日々が続いていました。

そんな中で出会ったのが、のちに勤めることになるフットセラピーのスクールでした。

実は私、当初はオイルトリートメントを学びたいと思っていたんです。
なのに、その施術を体験した瞬間、
なぜか心が強く惹かれました。

ようやく春を迎えた時期で、私の足は当然のように冷えていました。
でも、足つぼの施術を受けていくうちに、足先はもちろん、
不思議と全身に温かさが広がっていったんです。

しかも、その温かさは施術の直後だけでなく、夜までずっと続いていて——
「あぁ、足つぼってこんなにすごいんだ」と、心から実感しました。
この体験は、今でも忘れられません。

「ここで学びたい」——そう思った私は、すぐにスクールに通い始めました。

その後、フットセラピーの直営サロンで働き始め、
「足から整えること」の奥深さと面白さに、どんどん魅了されていく毎日でした。

施術の技術を学び、実際にお客様に触れて、感謝の言葉をいただく——
そんな日々は、まさに「これがやりたかったんだ」と感じる時間の連続でした。
お客様の表情が少しずつ変わっていくたびに、
自分の存在が誰かの役に立っている実感が湧き、
“これを叶えたかったんだ”という気持ちになれたんです。

本当にありがたくも、天職と思える仕事に出会わせてもらった。
そんな想いで毎日を過ごしていました。

この仕事に出会ってからの日々は、まさに私の“天職”そのものでした。
ですがその後、ある出来事が、私の身体に深く刻まれることになります。
——次回は、その体験がくれた気づきについてお話しします。